駆除効果

レボリューション®プラスの効能・効果

猫:犬糸状虫の寄生予防、ノミ成虫の駆除、ノミ卵の孵化阻害及び殺幼虫作用によるノミ寄生予防、ミミヒゼンダニの駆除、回虫及び鉤虫の駆除、マダニの駆除

セラメクチンとサロラネルの相互作用

D. Variabilis(アメリカイヌカクマダニ)を攻撃に用いた用量確認試験

出典:申請資料

T02群とT03群のマダニ数はT01群より有意に少なく、減少率は21日目まで同様に90%超。

サロラネルのマダニに対する効果は、セラメクチンによって影響を受けないことが確認された。

T04群の減少率は2日目で89.3%、それ以降は40%未満。

マダニへ効果を発揮するにはサロラネルが必要であることが確認された。

寄生虫に対する駆除効果

マダニ

マダニに対する速効性試験

出典:申請資料

各群:雑種猫8頭(12~115ヵ月齢)投与2日前、投与 7、14、21、28、35日目にマダニ(Ixodes ricinus)50匹を人工感染

投与後および人工感染後12、24時間毎にレボリューション® プラス群とプラセボ群の生存マダニを計数し、減少率を算出

マダニ感染後12時間以内に殺効果が発現し、24時間以内に93%以上駆除。
(0日目と35日目を除く)

フトゲチマダニに対する有効性試験

出典:申請資料

各群:雑種猫8頭(8〜24ヵ月)

投与後2日前、投与5、12、19、26、33日目にフトゲチマダニ50匹を人工感染

投与後あるいは人工感染48時間後でレボリューション®プラス群とブラセボ群のマダニを計数し、減少率を算出

フトゲチマダニの駆除効果は
投与後35日まで92%以上を維持。

マダニの駆除効果3ヵ月間の比較

出典:Geurden et. al. Parasites & Vectors (2017) 10:319

各群8頭、合計24頭の猫を供試

レボリューション®プラスは、0、30、60日目に投与。X剤は、0日目に投与

26、54、82、89日目にマダニ(Ixodes ricinus)50匹を人工感染

人工感染後48時間で、各群においてマダニ減少率を算出

レボリューション®プラスの3ヵ月間毎月投与によって、
高いマダニ駆除効果が維持できた。

ノミ成虫

ノミに対する速効性試験

出典:申請資料

各群:雑種猫8頭(7~9ヵ月齢)投与1日前、投与7、14、21、28、35日目にネコノミ100匹を人工感染

投与後あるいは人工感染後12、24時間毎にレボリューション® プラス群とプラセボ群の生存ノミを計数し、減少率を算出

人工感染後12時間以内に殺効果発現、24時間後に感染ノミ全数を駆除。これら
ノミ駆除効果は投与後35日目まで維持。

ノミ卵・ノミ幼虫

ノミ産卵に対する有効性

各群:雑種猫10頭(12~35ヵ月齢)

産卵をほぼ全頭で抑制。卵の孵化阻害・殺幼虫効果で環境中のノミ
対策も万全。

ミミヒゼンダニ

ミミヒゼンダニに対する有効性試験

出典:申請資料

各群:ミミヒゼンダニが寄生している雑種猫8頭(12~105ヵ月齢)

投与前にミミヒゼンダニの寄生を2 回確認、投与後に1 回確認

投与30日目にレボリューション® プラス群とプラセボ群の生存ミミヒゼンダニを計数し、減少率を算出

1回の投薬で30日目に99.2%の駆除効果を確認。

犬糸状虫

犬糸状虫の幼虫に対する有効性試験

出典:申請資料

レボリューション®プラス 投与群では100%の有効性が確認された
(プラセボ群:剖検の結果、0~21隻の虫体が確認された)

猫回虫・猫鉤虫

猫回虫および猫鉤虫に対する有効性試験

出典:申請資料

各群:雑種猫10頭(8~12 週齢)

投与60日前に猫回虫の成熟卵400個、30日前に猫鉤虫の成熟卵150個を人工感染

投与3日前、投与6日目にセラメクチン6mg/kg+サロラネル2mg/kg投与群とプラセボ群の虫卵を計数し減少率を算出

投与7日目に剖検し虫体確認後、減少率を算出

1回の投薬で感染虫体全数を駆除。

臨床試験

有効性

ノミの駆除(対照薬:A剤)、マダニの駆除(対照薬:A剤)、回虫と鉤虫の駆除(対
照薬:B剤)、犬糸状虫の寄生予防(対照群は設定せず)、ミミヒゼンダニの駆除(対
照薬:C剤)

上記の寄生虫に対して、臨床試験で有効性を確認。

ノミ駆除

16動物病院、有効性評価:レボリューション®プラス群32頭、対照薬群35頭

安全性評価:レボリューション®プラス群36頭、対照薬群38頭

臨床試験において、ノミに対する有効性を確認。
本剤に起因すると考えられる有害事象は確認されなかった。

ノミアレルギー性皮膚炎の症状改善

16動物病院、ノミの臨床試験に供試したレボリューション®プラス群32頭のうち
ノミアレルギー性皮膚炎と診断された8頭について皮膚症状の改善を評価

投与14日目にほとんどの症例で症状の改善傾向が認められた。

マダニ駆除

17動物病院、有効性および安全性評価:レボリューション®プラス群33頭、対照薬群30頭

0日目に採取(1匹)されたマダニ種は、Haemaphysalis longicornis(フトゲチマダニ)、Ixodes ovatus(ヤマトダニ)、
Haemaphysalis flava(キチマダニ)、および Ixodes persulcatus(シュルツェマダニ)

臨床試験において、マダニに対する有効性を確認。
本剤に起因すると考えられる有害事象は確認されなかった。

回虫および鉤虫の駆除

16動物病院、有効性および安全性評価:レボリューション®プラス群34頭、対照薬群30頭

0・14・30・60日目に糞便検査・種同定・EPG(eggs per gram:糞便1g あたりの虫卵数)計数

臨床試験において、回虫および鉤虫に対する有効性を確認。
本剤に起因すると考えられる有害事象は確認されなかった。

犬糸状虫症の寄生予防

10動物病院、有効性評価:87頭、安全性評価:91頭、対照群の設定なし

0日目の犬糸状虫検査(抗原検査・抗体検査)に対して陰性の猫を供試

240、360、450日目に犬糸状虫検査(抗体検査・抗体検査)で感染の有無を確認

以下の2つを満たしたとき有効であると判定
(1) 240、360、450日目の抗原検査で陰性 (2)240日目の抗体検査で陰性

全頭で有効と判定され、有効率100%を確認。
本剤に起因すると考えられる有害事象は観察されなかった。

ミミヒゼンダニ駆除(米国)

ミミヒゼンダニ寄生有無:14・30日目の耳鏡検査・耳垢の鏡検によって確認

13動物病院、有効性評価:レボリューション®プラス群55頭、対照薬群25頭

安全性評価:レボリューション®プラス群124頭、対照薬群63頭

臨床試験において、ミミヒゼンダニに対する有効性を確認。
本剤に起因すると考えられる重篤※な有害事象は確認されなかった。

※軽度の有害事象(消化器障害、掻痒、耳漏など)については因果関係の判定はされていない