速効性と持続性の両立

欧州臨床試験における
有効性評価1) 3)

  • サイトポイント®は、犬アトピー性皮膚炎の掻痒に対して投与後24時間以内に効果を発現し、また月1回の投与で持続的に抑制します。

VASスコアの
ベースラインからの減少率

グラフ

※最小二乗平均値

サイトポイント®群のVASスコアの減少率は、シクロスポリン群に対して28日目において非劣性であり、また1, 2, 7, 14, 21および56日目においてはシクロスポリン群より有意に大きいものでした。

飼い主評価によるVAS スコア推移

グラフ

※算術平均値

84日目までのすべての評価日で、サイトポイント®群の平均VASスコアはシクロスポリン群より有意に小さいものでした。 また1日目より掻痒の軽減が認められ、月1回の投与により持続的な掻痒の抑制が認められました。

VASスコアが50%減少した犬の割合

グラフ

84日目までのすべての評価日で、ベースラインと比較してVASスコアが50%以上減少した犬の割合は、サイトポイント®群はシクロスポリン群より有意に大きい数値を示しました。

  • 継続したサイトポイント®の投与は犬アトピー性皮膚炎の皮膚病変を改善させます。

皮膚病変が寛解した犬の割合

グラフ

84日目までのすべての評価日で、サイトポイント®群のCADESI-03スケールで寛解(0~15)を達成した犬の割合は、シクロスポリン群よりも大きい数値を示しました。

欧州臨床試験:試験設計

供試動物 ヨーロッパ4ヵ国(ベルギー、オランダ、フランス及びドイツ)の40の動物病院より組み入れられた犬アトピー性皮膚炎に罹患している犬(6ヵ月齢以上、体重3〜80kg)

無作為化
二重盲検比較
臨床試験(3ヵ月)
供試動物を、サイトポイント®群(ロキベトマブ1〜3.3mg/kg、0,28および56日目の月1回皮下投与,N=142)または経口シクロスポリン製剤群(5mg/kg、1日1回, N=132)に無作為(1:1)に振り分け、3ヵ月間、無作為化二重盲検比較臨床試験を実施した。
掻痒の評価を0,1,2,7,14,21,28,56 および84日目に、皮膚病変の評価を0,14,28,56および84日目に実施した。
非盲検継続投与
試験(6ヵ月)
3ヵ月間の比較臨床試験において、投与を完了したサイトポイント®群の犬で、サイトポイント®が有効であると考えられた81頭が、非盲検継続投与試験に組み入れられ、さらにサイトポイント®が6ヵ月間投与(ロキベトマブ1〜3.3mg/kg、84,112,140,168,196,224および252日目の月1回皮下投与)された。
掻痒および皮膚病変の評価を継続して112,140,168,196,224および252日目に実施した。






掻痒の評価 VAS(Visual Analog Scale)を用いて、飼い主の評価により掻痒スコアを測定した。 〈VASは掻痒を測定する尺度〉
痒みがない正常な犬から極めて重度の痒みがある犬を0 から100までの数値を用いて連続的に評価した。
皮膚病変の評価 CADESI-03スケールを用いて、獣医師により皮膚病変に対する評価を実施した。 〈CADESI-03スケールは犬アトピー性皮膚炎の範囲および重症度を数値化する尺度〉
身体の62部位における皮膚の状態について紅斑、苔癬化、表皮剥離及び自己誘発性脱毛の有無を確認し、その重症度を0〜5のスコアで評価した。

参考文献
1):国内承認申請資料
3):H. Moyaert, L. B. Brussel, S. Borowski, et al. A blinded, randomized clinical trial evaluating the efficacy and safety of lokivetmab compared to ciclosporin in client owned dogs with atopic dermatitis.
Vet Dermatol 2017; 28: 593–e145

  • アレルギー性皮膚炎の犬おける欧州臨床試験

試験設計

供試動物
  • ポルトガル、ハンガリー、フランス及びドイツの診療施設においてアレルギー性皮膚炎と診断された家庭飼育犬123頭
    (5ヵ月齢以上、体重3.5〜54.2 kg)。
  • 食物アレルギー、アレルギー性接触皮膚炎、ノミアレルギー性皮膚炎、又は特定不能のアレルギー性皮膚炎と診断された症例が含まれた。
  • アトピー性皮膚炎の場合は上記アレルギー性皮膚炎又はチリダニアレルギー等と併発する場合のみ入症可能とした。
試験方法:
無作為化二重盲検
サイトポイント® 61頭 1.0~3.3
mg/kg
皮下投与 試験開始時に
1回投与
有効性評価日
(掻痒VAS*1: 投与後)
0日, 4時間,
1,2,3,4,5,6,7,14,21および28日
副次的皮膚炎評価日
(皮膚炎VAS*2: 投与後)
0,7,14および28日
プラセボ群 62頭 生理食塩水
有効性評価項目
  1. 飼い主による掻痒のVAS(Visual Analog Scale)評価:100mmのスケールの一番上を【極めて重度の掻痒】、一番下を【正常】として、掻痒の重症度に対応した箇所に横線を引き計測した。
  2. 獣医師による皮膚炎の全般的重症度に関するVAS評価:100mmのスケールの一番上を【極めて重度の皮膚炎】、一番下を【正常】として、皮膚炎の重症度に対応した箇所に横線を引き計測した。

出典:申請資料

  • アレルギー性皮膚炎の犬の掻痒VASスコアの減少率は、投与1日目から有意に高かった。
グラフ

出典:Brussel, V.L. (2021) A masked, randomised clinical trial evaluating the efficacy and safety of lokivetmab compared to saline control in client-owned dogs with allergic dermatitis. Vet Dermatol ; 32: 477–e131

臨床試験における副次的評価:掻痒
・50%以上の減少率を示した犬の割合は、投与2日目以降でサイトポイント®投与群が有意に高かった。
・サイトポイント®投与群の70%が、投与28日目で50%以上の減少率を示した。

  • 皮膚炎VASスコアの減少率も、プラセボ群より有意に高かった。
グラフ

出典:申請資料

臨床試験における副次的評価:皮膚炎
サイトポイント®投与群は、投与7日目以降の全ての評価日において、皮膚炎VASスコアの減少率が有意に高かった。