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有効性
12ヶ月の予防効果
犬糸状虫の濃厚感染地域にて、雑種犬12頭(体重:11.2~30.5kg)を
モキシデクチン0.5mg/kg投与群と同無投与群の各6頭に分けて
12ヵ月間飼育しました。12ヵ月後、犬糸状虫の第3期幼虫約100隻を
両群にそれぞれ接種して、接種後368日および369日目に剖検を行い
犬糸状虫の寄生成虫数を確認し回収率を求めました。
幼虫接種後の剖検において、犬糸状虫の成虫はモキシデクチン投与群では0隻、
無投与群では合計46隻が確認され、回収率はそれぞれ0%(予防率100%)と38.3%でした。
無投与群では合計46隻が確認され、回収率はそれぞれ0%(予防率100%)と38.3%でした。
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出典:申請資料
安全性
臨床試験
犬における犬糸状虫寄生予防の効果
および安全性に関する臨床試験
沖縄を含む国内の6ヵ所の臨床施設(動物病院)で犬糸状虫の感染時期
(2007年8月~2008年1月)に来院した犬209頭を対象に、注射用プロハート12を
体重1kgあたり0.05mL(有効成分として0.5mg)の用量で、犬の皮下に1回注射しました。
投与後18ヵ月までの、一般状態、投与部位の観察および犬糸状虫検査(ミクロフィラリア検査および抗原検査)において、異常は認められず、犬糸状虫検査はすべて陰性でした。※ また注射用プロハート12と因果関係があると示唆される有害事象は1症例(軽度の食欲不振と嘔吐。2日後に回復)のみでした。故に注射用プロハート12は犬の犬糸状虫の寄生予防に12ヵ月間有効で、その安全性にも問題はないと結論されました。
- 有効性対象症例のうち、193頭では披験薬投与後12ヵ月以降、何らかの犬糸状虫寄生予防剤が使用されていた。
残りの16症例では被験薬投与後12ヵ月から治験終了の18ヵ月までの期間が犬糸状虫寄生予防期間でなかったため、予防剤は使用されていなかった。
臨床試験有効性評価対象の犬種構成
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安全性
高用量・反復投与での安全性
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投与部位に薬剤由来と思われる球状構造物およびそれに対する軽度な生体反応が
認められましたが、臨床的に問題となる局所障害を示唆する変化は認められませんでした。
その他の検査では、投与に起因すると考えられる変化は認められませんでした。
認められましたが、臨床的に問題となる局所障害を示唆する変化は認められませんでした。
その他の検査では、投与に起因すると考えられる変化は認められませんでした。
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イベルメクチン高感受性コリー犬における安全性
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投与後21日間の観察期間において異常が認められず、イベルメクチン高感受性コリー犬に対して、
モキシデクチン0.85mg/kg(注射用プロハート12の1.7倍量相当)までの安全性が確認されました。
モキシデクチン0.85mg/kg(注射用プロハート12の1.7倍量相当)までの安全性が確認されました。
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犬糸状虫寄生犬における安全性
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投与後28日間の観察にて、投与によると考えられる副作用は認められませんでした。
ミクロフィラリア検査では、モキシデクチン投与群ではミクロフィラリア数は減少し、
対照群と比較して投与後7、14、21および28日目の減少率(平均)は97.6%、99.0%、
99.6%、99.5%でした。また、剖検時の犬糸状虫寄生数は、モキシデクチン投与群では
雌雄虫体とも対照群より少数でしたが、有意差は認められませんでした。
ミクロフィラリア検査では、モキシデクチン投与群ではミクロフィラリア数は減少し、
対照群と比較して投与後7、14、21および28日目の減少率(平均)は97.6%、99.0%、
99.6%、99.5%でした。また、剖検時の犬糸状虫寄生数は、モキシデクチン投与群では
雌雄虫体とも対照群より少数でしたが、有意差は認められませんでした。
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