イントロダクション
4月・5月は動物病院にとって、繁忙期。
ワクチン接種やフィラリア症予防など季節性が高く、来院時期が固まってしまうことが多くあります。そのピークに合わせ年間で人員を確保しなければならないことは経営にとって大きな課題でした。
当院では、注射用プロハート12をフィラリア症のメイン予防薬として、常に懸濁したものを用意し、春~夏以外に通年予防を行う処方を積極的に推進しています。
繁忙期を分散させることで、年間ベースでの人件費の削減を実現。さらに注射用プロハート12の投与率は7割以上になり、薬のロスを最小限に抑ることができました。
近年、インターネットの普及によって、処方薬(要指示医薬品)を簡単に購入できてしまう環境があります。しかしこれらの投与は全て飼主さまの自己責任での扱いになるため、投与量などさまざまなトラブルが起こりやすく、その傾向は年々増加しています。
獣医師にしか扱えない注射用プロハート12は、犬への確実な投与が可能です。さらに、病院でしか投与できないため、動物病院の利益を守ることに貢献します。
ピーク時の来院数を分散。
最小限の人数での
病院経営を実現。
来院数の分散により、
スタッフの負担も最小限に。
4月・5月でも週休2日を
実現。
飼主さまと動物病院に
WinWinな投薬で、
インターネット販売に
負けない信頼関係を構築。
通年処方とは?
注射用プロハート12を常備し、1年間いつでも(通年)処方ができるよう準備しておくことで、
4・5月の忙しさのピークを減らし、年間の人件費を削減することができる処方法。
- 注射用プロハート12を1年間いつでも打てるよう常備する。
懸濁した注射用プロハート12を常に冷蔵保管。 - 徐々にフィラリア症予防を繁忙期以外に誘導する。DMや診察時にお勧めする。
- 来院を分散し、必要なスタッフの数を見直す。4月・5月の忙しさが減ることで、
人件費を年間単位で減らすことができる。
通年処方の効果
人件費の削減
4月・5月のピーク時の来院数を分散。最小限の人数での病院経営を実現します。
スタッフの満足度
以前は、5月は1日も休みを取れなかったが、今では、週2日の休みが取れている。
双方にメリット
現在、インターネットの普及により、処方薬(要指示医薬品)を飼主さまが簡単に購入できてしまう環境があります。当院の飼主さまへのアンケートでも、20%弱の飼主さまがインターネットでのフィラリア予防薬の購入経験があることがわかっています。しかしネットで処方薬を購入する場合、診察などを行わないため投与は飼主さまの自己責任になってしまいます。投与量などのトラブルが起こりやすく、年々そのトラブルも増えています。
また海外と同じように、今後規制緩和などで、インターネットなどでの処方薬(要指示医薬品)の購入が可能になることも否定できません。そんな中、獣医師しか扱えない注射用プロハート12は、動物病院の利益を守るための1つの武器だと考えています。
通年処方のプロセス
スタッフとの意識統一
何のためにやるのかを徹底して説明。
スタッフ全員の意識を統一する。
注射用プロハート12を
常備
注射用プロハート12を常に懸濁し、1年間いつでもフィラリア症予防を注射用プロハート12で行えるようにする。
・DMを送付
・来院者に提案
DMで冬の処方をお知らせする。
冬や秋などのオフシーズンにも
フィラリア症予防ができることを説明。
月間来院数の平準化
徐々にピーク時のフィラリア症予防目的の
来院を減らしていく
スタッフ数の適正化
ピーク時に合わせた適正人数で、
動物病院の運営を行う
通年処方の結果
従来、フィラリア症予防薬の処方は、春に集中していました。
4月・5月はフィラリア症予防以外にもワクチンの予防接種もあるので、毎日忙しい。忙しいとスタッフの休みもなかなか取れませんし、飼主さまを長い間待たせてしまうことも多かったです。
通年予防を導入してからは、1年間いつでもフィラリア症予防ができるので、4月・5月の忙しさが分散するようになりました。人数も最小限で対応することができるので、スタッフの休暇も以前より格段に取りやすく、みんな助かっています。また、動物病院でしっかり診察を受け、フィラリア症を予防することで飼主さまも安心できると仰っていました。ありがたいですね。