01はじめに
牛呼吸器病(BRDC)は農場経営に大きな経済的被害をもたらします。今回、米国においてドラクシン(主成分:ツラスロマイシン)とエクセーデC(主成分:セフチオフル)を用いた呼吸器病対策を実施し、その効果を検証しました。
02試験概要
- ・導入後からBRDCが多発している肥育農場 (米国、オクラホマ州)
- ・本農場へ導入された1,236頭(平均体重 約265㎏)をランダムに下記の2つの群に割り付け。各群それぞれ8ペンにて試験を実施。導入から出荷 (208日間) までの呼吸器病発生状況及び飼料効率を2群で比較。
▶︎ ツラスロマイシン+セフチオフル群 (試験群:620頭)
▶︎ 抗菌剤A+抗菌剤B群 (対照群:616頭)
03試験プロトコール
04結果
05結論
ツラスロマイシンによる群治療はその後の呼吸器病発生率を低減しました。また、呼吸器病発生時にセフチオフルで治療することにより、再発率を低減することができました。さらに、ツラスロマイシンとセフチオフルによる治療プロトコールは肥育期における飼料効率を改善しました。
長期持続型抗菌剤であるドラクシンとエクセーデCは呼吸器病治療に優れた効果を発揮しました。
(出典:Stegner, J. E. et al.: The Professional Animal Scientist 29: 208, 2013)