01はじめに
持続型抗菌剤は1回投与で抗菌力を適切な期間持続させ、呼吸器病の再発率を低減させます。さらに、投与後適切な経過観察期間(Post Treatment Interval)を設けることにより、不必要な治療を削減できる可能性があります。今回、持続型抗菌剤であるエクセーデCによる呼吸器病治療において、PTIの有効性を検討しました。
02試験概要
エクセーデCによる肺炎治療:PTI3日間と7日間の比較
方法
- ・ 米国のフィードロットにおいて、導入後に肺炎を発症した肥育牛に対してエクセーデC 6.6mg/kgを単回皮下投与し、ランダムにPTIを3日間または7日間に設定しました。PTI経過後、呼吸器症状及び活気減退 の症状を呈した牛に対して再治療を実施しました。
- ・ 両群において、再治療頭数、再治療率及び死亡率を比較しました。
04まとめ
- ●PTIを活用することにより…
- ▶︎ 有効濃度が維持されている期間(エクセーデC:少なくとも7日間)を経過観察とすることで、不必要な再治療を削減することができました。
- ▶︎ 症状が悪化し死亡率が増加することはありませんでした。
- ●PTIを活用することにより、呼吸器病の再治療に伴う薬剤コストと労働コストを削減できる可能性が示されました。
(出典:Meyer, J. et al.: 23rd World Buiatrics Congress Proceedings: 2004)