有効性
BRDCにおけるマイコプラズマ ボビスの重要性
マイコプラズマ ボビスはBRDCの起因菌の一つとして重要な役割を果たしています。
マイコプラズマ ボビス感染により、他の病原菌の肺組織への侵入が容易となります。さらに、肺組織でのマイコプラズマ ボビス検出率と呼吸器病罹患率・斃死率には相関があり、マイコプラズマ ボビスは呼吸器病を悪化させることが示唆されています。(Horwood et al, Aust Vet J., 92, 185-191 (2014))
【日本における流行状況】
(Uemura et al, J. Jpn. Vet. Med. Assoc., 65, 871-875 (2012))
いずれの月齢においてもマイコプラズマ ボビスは広く浸潤しており、特に2〜3ヵ月齢で高い陽性率が報告されています。
- 調査方法
- 2010年8月〜12月に国内11道県の26農場194頭から鼻腔ぬぐい液を採取し、マイコプラズマ ボビスを分離・同定した。
ドラクシン®のマイコプラズマ ボビスに対する有効性
【マイコプラズマ ボビス人工感染試験】
(申請資料)
- 試験方法
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- 供試牛
- :42.5~77.0kgの子牛70頭
- 方法
- :マイコプラズマ ボビスを気管内に1日1回、3日間人工感染後、39.5℃以上の発熱、呼吸器症状が認められた時に下記薬物を投与
- 観察期間
- :14日間
ドラクシン®:2.5mg/kg 単回皮下投与
生理食塩水:0.025mL/kg 単回皮下投与
【ドラクシン®の効果持続確認試験】 ボビス人工感染試験】
(Moyaert et al, the XXVII World Buiatrics Congress., Poster759 (2012))
- 試験方法
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- 供試牛
- :7〜12週齢の子牛 128頭
- 方法
- :ドラクシン®投与後、マイコプラズマ ボビスを気管内に1日1回、3日間人工感染し呼吸器症状の有無を感染─無処置群と比較
ドラクシン®はマイコプラズマ ボビス感染に対して高い有効性を示しました。
さらに、その効果は少なくとも9日間持続することが確認されました。