製品概要
成分および分量
- 品名: ドラクシン
- 有効成分: ツラスロマイシン
- 含量: 1mL中100.0mg(力価)
効能または効果
- [有効菌種]
-
- 牛:マンヘミア へモリチカ、パスツレラ ムルトシダ、ヒストフィルス ソムニ、マイコプラズマ ボビス、ウレアプラズマ ディバーサム
- 豚:アクチノバチルス プルロニューモニエ、パスツレラ ムルトシダ、マイコプラズマ ハイオニューモニエ
- [適応症]
- 牛(生後13月を超える雌の乳牛(食用に供するための搾乳がされなくなったものを除く。)を除く。)、豚:細菌性肺炎
用法及び用量
- 牛:体重1kg当たりツラスロマイシンとして2.5mg(力価)を単回皮下注射する。
- 豚:体重1kg当たりツラスロマイシンとして2.5mg(力価)を単回頚部筋肉内注射する。
使用上の注意
[基本的事項]
1.守らなければならないこと
- 一般的注意
-
- ・本剤は、要指示医薬品であるので獣医師等の処方箋・指示により使用すること。
- ・本剤は、効能・効果において定められた適応症の治療にのみ使用すること。
- ・本剤は、定められた用法・用量を厳守すること。なお、用法・用量に定められた単回の投与であってもそれを反復する投与は避けること。
- ・本剤は、「使用基準」の定めるところにより使用すること。
注意:本剤は医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第83条の4の規定に基づき上記の用法及び用量を含めて使用者が遵守すべき基準が定められた動物用医薬品ですので、使用対象動物[牛、豚]について上記の用法及び用量並びに次の使用禁止期間を遵守して下さい。
牛(生後13月を超える雌の乳牛(食用に供するための搾乳がされなくなったものを除く。)を除く。):食用に供するためにと殺する前53日間
豚:食用に供するためにと殺する前16日間
- 取扱い及び廃棄のための注意
-
- ・小児の手の届かないところに保管すること。
- ・本剤の保管は直射日光及び高温を避けること。
- ・注射器具は滅菌又は煮沸消毒されたものを使用すること。薬剤により消毒をした器具又は他の薬剤に使用した器具は使用しないこと(ガス滅菌によるものを除く。)。なお、乾熱、高圧蒸気滅菌又は煮沸消毒等を行った場合は、室温まで冷えたものを使用すること。
- ・使用済みの容器は、地方公共団体条例等に従い処分すること。
- ・本剤を廃棄する際は、環境や水系を汚染しないように注意し、地方公共団体条例等に従い処分すること。
- ・使用済みの注射針は、針回収用の専用容器に入れること。針回収用の容器の廃棄は、産業廃棄物収集運搬業及び産業廃棄物処分業の許可を有した業者に委託すること。
2.使用に際して気を付けること
- 使用者に対する注意
-
- ・誤って注射された者は、直ちに医師の診察を受けること。
- 牛および豚に関する注意
-
- ・副作用が認められた場合には、速やかに獣医師の診察を受けること。
- 【牛】
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- ・体重400kg以上の牛に投与する場合は、投与容量を分割して、1ヵ所への投与量を10mL以下にすること。
- ・注射部位皮下組織に変色がみられることがある。
- ・注射部位に一過性の腫脹がみられることがある。
- 【豚】
-
- ・体重56kg以上の豚に投与する場合は、投与容量を分割して、1ヵ所への投与量を1.4mL以下にすること。
- ・注射部位筋肉に変色がみられることがある。
専門的事項
- ①禁忌
- ・マクロライド系薬剤に過剰反応を示したことのある牛及び豚には投与しないこと。
- ②対象動物の使用制限等
- ・妊娠中の肉用牛及び妊娠豚に対して安全性が確立していないため、使用の是非を慎重に判断すること。
- ③重要な基本的注意
- ・本剤は、第一次選択薬が無効である症例に限り使用すること。
・本剤の使用に当たっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、適応症の治療上必要な最小限の投与に止めること。
貯法
密封容器 室温保存
有効期間
3年
包装
20mL(20mL×1 ガラスバイアル入り)
50mL(50mL×1 ガラスバイアル入り)
100mL(100mL×1 ガラスバイアル入り)
ドラクシン®投与量 例
体 重 | 投与量 |
---|---|
50kg | 1.25mL |
100kg | 2.5mL |
150kg | 3.75mL |
200kg | 5.0mL |
250kg | 6.25mL |
300kg | 7.5mL |