02.RISK/ 小さな症状が大きなダメージに。
マイコプラズマ性肺炎の
リスク。
マイコプラズマ性肺炎がきっかけで、
子豚や農場に大きなダメージを与えることも。
そのリスクを知っておくことが大切です。
複合感染のリスク
RESPIRATORY DISEASE COMPLEX
マイコプラズマによる線毛の破壊
空気中には、ほこり・カビ・細菌・ウイルスなどが含まれていて、呼吸と一緒に吸い込んでいます。健康な豚であれば、気道の内壁をおおう線毛や粘液のはたらきで異物が肺に入らないよう外に出してくれます。
しかし、マイコプラズマ性肺炎の原因であるマイコプラズマは気道の線⽑に付着して、線⽑にダメージを与え破壊します。すると、線⽑の異物を排除する機能が働かなくなり、豚繁殖・呼吸障害症候群(PRRS)ウイルス、豚サーコウイルス2型(PCV2)、豚インフルエンザウイルス(SIV)や豚胸膜肺炎菌(App)といったウイルスや細菌に感染しやすくなります。
こうした病原体と複合的に感染してしまうと、より重篤な症状を誘発します。さらに肺の肝変化を引き起こし、肺機能の低下により、肥育豚の成長に悪影響をもたらします。
農場経営へのリスク
Farm management
子豚の体調不良が経済損失につながる
マイコプラズマが他の病原体と複合感染すると、マイコプラズマの単独感染に比べて肺病変が重篤化し、症状も悪化。生産性が低下し、経済的損失が大きくなります。
米国の肉豚1頭当たりの損害額
米国において、マイコプラズマ単独感染における経済損失額は1頭当たり0.63ドルと試算されています。マイコプラズマとPRRSウイルスの複合感染の場合は1.6倍に、マイコプラズマとインフルエンザウイルスの複合感染では2.6倍に損失額が跳ね上がります。
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